【基本】作りおきの始め方【おいしく日持ちさせるコツ】

作り置きは忙しい方にとって、とっても便利で役立つ存在ですよね。
実は作り置きは「作ったものをタッパーに入れて保存すればそれでOK」というわけではないのです!
しっかり美味しく日持ちさせるためには、いくつかの気をつけるべきポイントがあります。
この記事では、「作り置きを始めたい方」や、
すでに作り置きをしているけど「作り置きの日持ちが心配」、「味が落ちてしまうのが気になる!」という方に向けて、基本的なポイントを詳しく解説します。
作り置きの始め方【おいしく日持ちさせるコツ】
作り置きのコツについて、以下の4つのパートに分けて解説します。
- 保存容器の選び方
- 準備編
- 調理編
- 保存編
1、保存容器の選び方・ポイント
保存容器は素材の違いで、機能性や使い勝手もかなり変わってきます。
それぞれどんな特徴があるか知ることで、自分の好みにあった保存容器を選ぶことができます♪
定番が、プラスチック、ガラス、ホーロー、陶器の保存容器です。
まずははこれらの保存容器の特徴について簡単に説明します!
プラスチックの保存容器
[jin_icon_maru color=”#e9546b” size=”20px”]メリット
- 価格が安いものが多い
- 軽い
- 落としても割れない
- 電子レンジ対応のものが多い
[jin_icon_batu color=”#e9546b” size=”18px”]デメリット
- 匂いがつきやすい
- 油汚れが落としにくい
- 傷がつきやすい、劣化しやすい
プラスチックの保存容器は、安いものが多くて、軽くて扱いやすい(割れない)のが特徴です。
ただ劣化しやすい、汚れ・においがつきやすいなどのデメリットから、衛生面では少し不安があります。
しかし、安価でいろいろなサイズが揃うので「とりあえず保存容器が何個か欲しい!」という方におすすめです。
ガラスの保存容器
[jin_icon_maru color=”#e9546b” size=”20px”]メリット
- 耐熱ガラスなら電子レンジ・オーブンOK
- 汚れ、匂いがつきにくい
- 蓋を閉めたまま中身が確認できる
[jin_icon_batu color=”#e9546b” size=”18px”]デメリット
- 割れる可能性がある
- 重い
ガラスの保存容器はつるっとしているので、汚れや匂いがつきにくいの魅力です。
耐熱ガラスならオーブンやレンジ加熱に使え、使用用途が広がります。(例えばグラタンを作る時に使うなど、食品を保存する以外にも使えます)
ただ少し重みがあるのと、割れる可能性があるため、そういった心配をせずもっと気軽に使いたい方は、他の素材を選ぶと良いでしょう。
ホーローの保存容器
[jin_icon_maru color=”#e9546b” size=”20px”]メリット
- 直火にかけられる
- 汚れ、匂いがつきにくい
- 見た目がオシャレ
[jin_icon_batu color=”#e9546b” size=”18px”]デメリット
- 外から中身が確認できない
- 電子レンジに使えない
ホーローの容器は、ガラス製と同じで、表面がつるっとしてるので汚れや匂いを落としやすいです。
直火にかけられるので、煮物を容器のままコンロにかけて温めなおす、といった使い方もできます。
また、見た目が真っ白で清潔感があり、そのまま食卓に出しても違和感がありません。冷蔵庫に並べたときも整然としているので、見た目のオシャレさにもこだわりたい方におすすめです!
一方で、蓋をしてしまうと中身が全く見えなくなってしまうので、容器にラベルなどを貼って管理しておく必要があります。
陶器の保存容器
[jin_icon_maru color=”#e9546b” size=”20px”]メリット
- 電子レンジに使えるものが多い
- 見た目がオシャレ
- 食器としても使用可能
[jin_icon_batu color=”#e9546b” size=”18px”]デメリット
- 種類が少ない
- 割れる可能性がある
陶器製は、そのまま食器がわりに使えておしゃれなものが多いのが特徴です。
ただ、あまり種類がなく、サイズをいろいろ揃えるのが難しいです。
作り置きをする頻度が少なめで、「料理を保存しない時は食器として活用したい」という方におすすめです。
2、準備編
保存容器を用意したら、早速作り置きを作ろう!と思うかもしれません。
しかし、作る前に「何をどのくらい作るか」といった準備をしておくのがおすすめです!
しっかり準備をしておくことで、作った作り置きを食べきれずにダメにしてしまうことも減りますし、調理の時の作業がスムーズになります!
準備でやっておきたいポイントは、以下の2つです。
①作り置きのメニューを考える
食べたいものを食べたいだけ作るのではなく、内容を考えて食べ切れる分を作れるように計画しておくことが大事です。
例えば副菜の作り置きなら、
ピクルスなどの「漬物」、ごま和えなどの「和物」、ひじきの煮物などの「煮物」を組み合わせたり。
使う食材・味付け・調理法などが被らないようにすると、最後まで飽きずに食べられます。
また、食べ切るまでの日数を考えて、作りすぎないようにすることも大事です!
2、作る料理や、食材の切り方をメモ
作るときに、作る料理やレシピをすぐに確認できるよう、メモしておきます。
野菜の切り方もまとめてメモしておくのがおすすめです。
とくにたくさん種類を作るときは、1つ1つの料理を順番に作るよりも、野菜を切ったりするのは一気にやったほうが作業がスムーズ。
「切り方メモ」を作っておけば、それ通りにどんどん野菜を切っていくだけなのでラクですよ♪
3、調理編
ここでは主に、衛生面のポイントになります。
長く日持ちさせるために、ここでなるべく清潔にするように心がける必要があります。
調理のときのポイントは全部で5つです。
①保存容器・調理器具は消毒する
一見綺麗に見えても、目には見えない汚れがついていることもあるので、使う保存容器や、まな板、包丁などはアルコールスプレーなどで消毒することが大事です。
アルコールスプレーでシュシュっとして、キッチンペーパーなどで拭き取ります。
②食材は新鮮なものを使う
なるべく作り置きを作る日に食材を買いにいき、
買ってきてから何日も経っている食材は使わないようにします。
③野菜を先に、肉や魚はあとに切る
生肉や生魚についている食中毒菌を他の食材にうつさないために、野菜などは先に切っておくと安心です。
肉や魚をを切るための、専用のまな板と包丁を用意しておくのがベスト。
④食材にしっかり火をとおす
とくに肉や魚のタンパク質系の食材は菌が繁殖しやすいので、しっかり火を通します。
いつもの料理を作る時よりも、しっかり目に火を通しておくとよいです。
⑤しっかり冷ましてから冷蔵庫へ
料理が温かいまま冷蔵庫に入れてしまうと、周りにある他の食材が温まって傷みやすくなる原因になります。
また、温かいまま蓋をしてしまうと蒸気で保存容器の内側に水滴がつき、菌が繁殖しやすくなります。
それを防ぐために、しっかり冷ましてから蓋をして冷蔵庫へしまいましょう。
4、保存編
保存のときのポイントは全部で5つあります。
①保存容器にラベルを貼る
作ったものをしっかり使い切れるように、日付とメニュー名をラベリングしておくのがおすすめです。
特にホーロー容器や陶器の容器は、中に何が入っているかわからなくなってしまうので、しっかり管理できるように、ラベルを貼っておくのが大事です。
作った日付もメニュー名と一緒に書いておきます。
日付を書いておくことで、あとどのくらいで使い切ればいいか分かりやすくなり、使いきれずにムダにしてしまうのを防げます。
②冷蔵庫の奥にしまう
冷蔵庫の扉付近は、冷蔵庫を開け閉めするたびに温度の影響を受けやすいです。
温度が上がると菌が増えやすくなるので、なるべく温度が上がりにくい奥の方にしまっておくと安心です。
③とりわけるときは清潔な箸を使う
他の料理に使った箸をそのまま作り置きを取り分けるときに使ってしまうと、そこで菌が移ってしまう可能性があります。
それを防ぐために、作り置きを取り分けるときは、新しい清潔なお箸やスプーンを使いましょう。
このときアルコールスプレーで箸やスプーンを消毒しておくとより安心です。
④取り分けたらすぐにしまう
作り置きを冷蔵庫から出している時間が短くなるように、取り分けたらすぐに蓋をして冷蔵庫にしまいます。
低温に保つことが、日持ちのポイントです。
⑤お弁当に入れるときは再加熱する
お弁当に作り置きを使うときは、しっかり再加熱したあと、よく冷ましてからお弁当箱に詰めます。
(冷たいまま食べるような料理の場合はこれは必要ありません。)
しっかり加熱することで、保存中に増えてしまった菌を殺すことができます。
加熱は電子レンジで構いません。
使う分だけお皿に乗せ、ラップを被せて中心が熱くなるまでしっかり加熱します。
お弁当に詰める前にしっかり冷ますことも大切です。
時間がないときは、保冷剤などをお皿の下に置いて早く冷めるように工夫しましょう。
まとめ
というわけで今回は「作り置きの始め方」について話してみました。
少し長くなってしまいましたが、作り置きを楽しむためにとても大切なポイントとなっています。
参考になりましたら嬉しいです。